串田孫一著
登山を愛した著者が、山について書いた随筆をまとめたシリーズ「山のパンセ」より、自ら選んだベスト版。著者の随筆は10代のころに好んで読んでいたのだが、今改めて読むと、結構辛辣、気難し気なので意外だった。愛する山のことに触れた作品だからなのか、若かったからなのか。この1冊だけ読むと結構嫌な人なんじゃないかと思ってしまう(笑)。他のジャンルに触れた随筆の方がおおらかな気がした。もっとも、文章の端正さはさすが。読んでいて気持ちいい。