シャーロット・ブロンテ著、小尾芙佐訳
光文社古典新訳文庫版で読んだ。身寄りのない少女ジェインが寄宿舎で育ち、家庭教師として働くうち雇い主であるロチェスターに惹かれていく、というあらすじは知っていたのだが、初めて読んだ。なんとなく、最初は双方反感を持っていたのに段々惹かれていく2人、みたいな流れかと思っていたのだが(ジェーン・オースティン作品のイメージか?)、最初っからラブラブやんけ!とスクリーン(いや書籍ですが)にポップコーンを投げつけたい気持ちでいっぱいになりました。でも、こういう怒涛の少女マンガ的展開な小説はほとんど読んだことがなかったので、ある意味新鮮でとても面白かった。ベタはベタなのだが、物語としての強さがあるから時代を超えて面白く読めるのだろう。あと、ブロンテが育った環境の影響なのだろうが、自然描写がすごくよかった。ありありとそこにある感じがする。さて、ジェインとロチェスターとの恋には身分の差という障害(ほかにもいろいろあるんだけど)があるのだが、それを乗り越えさせるために、著者はあらゆる飛び道具を投入してくる。こ、ここまでやらんとダメなんか・・・!ハッピーエンドとはいえ、当時の女性が置かれた社会的立場を考えると暗鬱とした気持ちになってきます。