絲山秋子著
 ニートの「君」を経済的に支えることにした「私」。愛情とも友情とも打算ともつかない奇妙な関係が続く。男女の「なんだかわからないが何かの繋がりはある」という関係の書き方よりも、具体的な理由はないがどうしても働けないというニートの精神構造が手に取るようにわかって嫌な汗かいた。自分もメンタル的にはニート寄りだから他人事とは思えない・・・。金が介在したときの人間関係の微妙な上下関係とか、地味にいやなところを突いてくるよなー。しかもそのいやさに凄味がある。