浦賀和宏著
 『世界でいちばん醜い子供』八木サイド。私、八木の顔がえらく醜いというのは八木主観で、実際はふつうにブサイクな程度なのではという説が捨てきれずにいたのですが、本作で完全に否定されました。八木、純奈、南部の出生の秘密が徐々に明かされてきたが、シリーズの落とし所が全く見えません!浦賀大丈夫なの?!真面目な話、謎の組織の陰謀という大きな物語の落とし所はどうとでもなるだろうが、八木個人の問題の落とし所は難しいと思う。純奈と結ばれればOKというわけではないということが見えてきてしまった。それにしても、八木の10代男子としてのダメな部分が全開になっていて、読んでいていたたまれない。