藤野恵美著
 妻・瑠璃子さんに先立たれ、生活力皆無の人形作家ハルさんと、一人娘ふうちゃんの日々。ハルさんはふうちゃんが持ち込む謎に頭を悩ます。いわゆる「日常の謎」ものの連作だが、ミステリとしてはとてもライトで他愛ないといってもいい。ただ、いやみがないので読みやすかった。著者は児童文学作家だそうだ。本作も小学校高学年~中学生くらいをターゲットに入れているように思う。娘が大人になるまでの物語でもあるのだが、むしろ父親が父親として成長していく物語としての側面の方が強い。最初から、娘の方が人間できているような(笑)。