伊藤たかみ著
うーん、これで芥川賞取れちゃうのか・・・。悪くはないけど良くもないという一番コメントしづらいパターンではないだろうか。自販機ルートドライバーの水城さんと組んで働くバイトの敦。敦は元は脚本化志望だったが、妻に支えられる生活にだんだん飽きてうっとおしくなってくる、しかし妻の方が敦がまだ脚本家を目指していると信じて尽くす女化している、同時に自分に対しても焦りを感じてとんちんかんな勉強等を始めているというあたりは、結構生々しい。が、妻とのドロドロ(というより妻の中のドロドロ)をもっと読みたかった。