G.K.チェスタトン著、吉田健一訳
 無政府主義者の秘密結社に潜入した主人公だが、幹部たちの意外な正体が次々と明らかに。へ、へんな小説だなこれ・・・。ミイラとりがミイラに、いや同じ穴のムジナ?冒険小説かと思ったら、思想小説みたいになってくるし、だんだん悪夢のような展開に。チェスタトンてこんなのも書いてたのか。ロジカルな短編の印象が強かったから意外だった。飲食店のテーブルがぐるぐる回転しながら秘密のアジトへ下降していくという設定は素敵だと思いました。わーアニメみたい!