H.S.バリンジャー著、大久保康雄訳
 発行された当初、真相部分が袋とじになっていたことで有名なミステリ。裁判パートと「私」の語りパートが交互に挿入されている。「私」は一体何をしたのか?誰が何の為に裁かれようとしているのか?袋とじにするほどの驚愕のオチというわけではないのだが、リーダビリティが高くてぐいぐい読めた。構成が上手いのか、小説の基礎体力が高いと思う。一気読みでした。タイトルも完結でいい。