茶木則雄著
 今は無きミステリ専門書店「深夜プラス1」の店長だった著者のエッセイ。書店員であり書評家であるから当然本の話も出てくるのだが、それ以上に強烈なのがギャンブル話。というか「常にギャンブルで失敗している」という所しか記憶に残りませんでした。そんな、幼い息子から金を巻き上げて注ぎ込まんでもと思うが、よくやるなぁ。私はギャンブルには全く魅力を感じない質なので、このいかんともしがたい感じがあまりピンとこない。端から見ていると愉快だが、奥さんは大変だろう。エッセイ内でも奥さんに散々いじめられているが、全く同情する気にはなれないのだった。あんたが悪い(笑)!