午前十時の映画祭にて鑑賞。アメフトのスター選手だったが、今はヒモ同然の暮らしをしているポール(バート・レイノルズ)。しかし女の車を無理やり奪って飲酒運転し、逮捕されてしまう。収容された刑務所の所長ヘイゼンはアメフト好きで、ポールは看守チームのコーチを依頼される。断ったポールは重労働に回されてしまうが、今度は看守チームを勝たせる相手役として囚人チームを作れと命じられる。監督はロバート・アルドリッチ。1974年の作品となる。
ポールは最初、ヒモとしてそれはどうなんだ!という女に対する態度のひどさ。人をバカにするにしてもバカに仕方が下品でイヤだなぁと思っていた。刑務所に入ってからも、最初はアメフトをやる気はないし、楽して早く出所したいな~という態度。しかし、嫌々ながらアメフトチームを結成して囚人たちを鍛えているうち、段々変化していく。
彼はある事情で引退せざるを得ず、その後ずっと腐っていたが、自分のあり方を再度見つけるのだ。スポ根映画であり、男の再生物語でもある。再生していくのがポール一人ではなく、アメフトチームを結成した囚人たち、そして彼らを応援する他の囚人達。それぞれがアメフトを通じて、立ち直るというといいすぎかもしれないが、人生に希望を見出していく。単純に看守をぎゃふんと言わせたい!とか、スポーツやってると楽しい!とかいうのもあるのだろうが、そこ(チーム)に自分が必要とされている、役割がある、誰かを応援できるということが、彼らを勇気付けている。刑務所での労働が意義の薄いもの(そもそも刑罰だから生産的では困るんだろうな)なので、余計に対比が強まる。
また、囚人達だけでなく、最初意地悪だった看守長まで、最終的にはスポーツマンに見えるというところが面白い。アメフトを愛しているはずの所長が、逆にアメフトを侮辱するような行為に出る。彼の行為は、囚人チームだけでなく自分が応援している看守チームをも侮辱することになるのだ。ポールが最後、スポーツマンとしての行為を全うする(このラストシーンはほんと素晴らしいね・・・)のと対称的。
私はアメフトのルールをよく知らないし、ちゃんと試合を見たこともないのだが、クライマックスの看守チームVS囚人チームの試合は見ていてワクワクするし面白い。アメフトに慣れ親しんだ人の目から見てどの程度リアルなのかはわからないが、よく出来たシーンなのではないかと思う。
ポールは最初、ヒモとしてそれはどうなんだ!という女に対する態度のひどさ。人をバカにするにしてもバカに仕方が下品でイヤだなぁと思っていた。刑務所に入ってからも、最初はアメフトをやる気はないし、楽して早く出所したいな~という態度。しかし、嫌々ながらアメフトチームを結成して囚人たちを鍛えているうち、段々変化していく。
彼はある事情で引退せざるを得ず、その後ずっと腐っていたが、自分のあり方を再度見つけるのだ。スポ根映画であり、男の再生物語でもある。再生していくのがポール一人ではなく、アメフトチームを結成した囚人たち、そして彼らを応援する他の囚人達。それぞれがアメフトを通じて、立ち直るというといいすぎかもしれないが、人生に希望を見出していく。単純に看守をぎゃふんと言わせたい!とか、スポーツやってると楽しい!とかいうのもあるのだろうが、そこ(チーム)に自分が必要とされている、役割がある、誰かを応援できるということが、彼らを勇気付けている。刑務所での労働が意義の薄いもの(そもそも刑罰だから生産的では困るんだろうな)なので、余計に対比が強まる。
また、囚人達だけでなく、最初意地悪だった看守長まで、最終的にはスポーツマンに見えるというところが面白い。アメフトを愛しているはずの所長が、逆にアメフトを侮辱するような行為に出る。彼の行為は、囚人チームだけでなく自分が応援している看守チームをも侮辱することになるのだ。ポールが最後、スポーツマンとしての行為を全うする(このラストシーンはほんと素晴らしいね・・・)のと対称的。
私はアメフトのルールをよく知らないし、ちゃんと試合を見たこともないのだが、クライマックスの看守チームVS囚人チームの試合は見ていてワクワクするし面白い。アメフトに慣れ親しんだ人の目から見てどの程度リアルなのかはわからないが、よく出来たシーンなのではないかと思う。