場末の格闘技場でファイターをやっているルーク・ライト(ジェイソン・ステイサム)は、八百長試合を失敗させ、高額の掛け金を失ったロシアンマフィアに報復として妻を殺され、自宅も追われる。人間関係を絶ちホームレス同然の生活をしていたルークは、マフィアに追われるアジア人少女メイ(キャサリン・チェン)を助ける。天才的な数学の才能を持つメイは、ある数列を中国マフィアに覚えさせられていた。監督・脚本はボアズ・イェーキン。
ルーク側、メイ側、中国系マフィア側、ロシア系マフィア側と複数の側面へと、次々とシーンが切り替わっていく。カメラの動きと共にさっと次の場面に移る編集はスタイリッシュと見ればいいのかやりすぎと見ればいいのか・・・。ただ、物語前半は案外話が動かない。ルークとメイが出会うまでの助走が、結構長いのだ。2人が出あってから物語が一気に加速していく。ルークが何者なのかわかってくると、そのスーパーマンぶりが発揮されてクライマックスへと突き進んでいく。アクションは肉弾戦が多く、重力が感じられる動きが重めのもの。ステイサムには無骨なアクションが似合うし、まだまだ体が動くんだなーと実感できる。私は本作のような肉体の重さの感じられるアクションが好きなのだが、スピード感を強めようとしているのか、カメラががちゃがちゃ動いて個々の動きが良く分からなくなるのは残念だった。思い切ってカメラを固定して撮れば、かなり渋くなったと思うのだが。
スピード感はあるが、脚本は結構粗い。ルークにしろマフィアの面々にしろ設定のひとつひとつはわりと大雑把だ。物語が加速するにつれ、設定の出し方がちょっと後だしじゃんけんぽくなっていくのも難点(特にラスボス的な人の出方とか)。ではあるが、見ている間は気にならなかった。気になるヒマなく話が転がっていくということか。
ルークは追われているメイを助けるのだが、その理由が具体的に明言されるのは終盤になってからだ。ただ、見ている側にはなぜ助けたのかは何となくわかるし、明言のされ方もさりげない。そのわざわざ説明しない見せ方がいい。ルークがどういう人なのかということがよく現れている。自分の中の仁義みたいなものに従うところがかっこいいのだ。
また、メイがさして美少女でもなく、数学の才能以外は普通の11歳女児なところもいい。最後も『レオン』のようなセンチメンタルさはなく、バディものとしてきっちり終わるところに好感を持った。
ルーク側、メイ側、中国系マフィア側、ロシア系マフィア側と複数の側面へと、次々とシーンが切り替わっていく。カメラの動きと共にさっと次の場面に移る編集はスタイリッシュと見ればいいのかやりすぎと見ればいいのか・・・。ただ、物語前半は案外話が動かない。ルークとメイが出会うまでの助走が、結構長いのだ。2人が出あってから物語が一気に加速していく。ルークが何者なのかわかってくると、そのスーパーマンぶりが発揮されてクライマックスへと突き進んでいく。アクションは肉弾戦が多く、重力が感じられる動きが重めのもの。ステイサムには無骨なアクションが似合うし、まだまだ体が動くんだなーと実感できる。私は本作のような肉体の重さの感じられるアクションが好きなのだが、スピード感を強めようとしているのか、カメラががちゃがちゃ動いて個々の動きが良く分からなくなるのは残念だった。思い切ってカメラを固定して撮れば、かなり渋くなったと思うのだが。
スピード感はあるが、脚本は結構粗い。ルークにしろマフィアの面々にしろ設定のひとつひとつはわりと大雑把だ。物語が加速するにつれ、設定の出し方がちょっと後だしじゃんけんぽくなっていくのも難点(特にラスボス的な人の出方とか)。ではあるが、見ている間は気にならなかった。気になるヒマなく話が転がっていくということか。
ルークは追われているメイを助けるのだが、その理由が具体的に明言されるのは終盤になってからだ。ただ、見ている側にはなぜ助けたのかは何となくわかるし、明言のされ方もさりげない。そのわざわざ説明しない見せ方がいい。ルークがどういう人なのかということがよく現れている。自分の中の仁義みたいなものに従うところがかっこいいのだ。
また、メイがさして美少女でもなく、数学の才能以外は普通の11歳女児なところもいい。最後も『レオン』のようなセンチメンタルさはなく、バディものとしてきっちり終わるところに好感を持った。